「……と言っても作戦は特にないんだよなぁ。ちょっと考えるから待ってもらっていいですか?」
「え、それ敵の前でいうの?」
「いいじゃないですか別に」
「いやいいけどさぁ……」
優しい佐伯さんは、納得いってないようだけど、無理矢理作戦タイムを作ってもらった。
私達は100mくらい離れて会議開始。
「俺達あの人のことよく知らないよ?」
「あのね、佐伯さんは “怪我した私” が弱点なの」
そう言うと3人がニヤニヤし始めた。
こうなると思ったから言いたくなかったのに!!
「ちなみになんでそうなったか心当たりは……?」
「説明するから普段の顔に戻って」
時間が無いのにこんなにふざけてる暇ないんだって。
「あのね、授業中ちょっとやり過ぎて私がかなり怪我してボロボロになったことがあるの。それ以来かすり傷1つ付いただけで気を遣ってくれるんだよね」
第二のお兄ちゃんかよ!ってあの時は思ったね。
でも気遣ってくれはするけど、授業内容自体はあまり易しくならないのが困った所だ。
「というわけでこれを利用します」
「それって良心につけ込むって事でしょ?よく平然と出来るよね。楓って結構冷たいよね」
「だって今日でたくさんポイント稼ぎたいし、そのためには佐伯さんはさっさと終わらせよう」
卑怯でも勝った者勝ちだ。
正々堂々とした勝負に勝つのはまた今度ね。
「え、それ敵の前でいうの?」
「いいじゃないですか別に」
「いやいいけどさぁ……」
優しい佐伯さんは、納得いってないようだけど、無理矢理作戦タイムを作ってもらった。
私達は100mくらい離れて会議開始。
「俺達あの人のことよく知らないよ?」
「あのね、佐伯さんは “怪我した私” が弱点なの」
そう言うと3人がニヤニヤし始めた。
こうなると思ったから言いたくなかったのに!!
「ちなみになんでそうなったか心当たりは……?」
「説明するから普段の顔に戻って」
時間が無いのにこんなにふざけてる暇ないんだって。
「あのね、授業中ちょっとやり過ぎて私がかなり怪我してボロボロになったことがあるの。それ以来かすり傷1つ付いただけで気を遣ってくれるんだよね」
第二のお兄ちゃんかよ!ってあの時は思ったね。
でも気遣ってくれはするけど、授業内容自体はあまり易しくならないのが困った所だ。
「というわけでこれを利用します」
「それって良心につけ込むって事でしょ?よく平然と出来るよね。楓って結構冷たいよね」
「だって今日でたくさんポイント稼ぎたいし、そのためには佐伯さんはさっさと終わらせよう」
卑怯でも勝った者勝ちだ。
正々堂々とした勝負に勝つのはまた今度ね。


