今度は日本を救います

「か、楓。大丈夫?」



静まり返っている教室の中、花音の心配してくれる声が響いた。



「うん、大丈夫!っていうかあんな嘘にビビるとかやばくない?まだ2時間しか授業やってないのに100m離れた半径5cmの的の中心に当てられるわけないじゃんね!」



本当は100mどころか300m以上離れた所から当てられますけど。


でも怪しまれるといけないから。


私は髪を洗ってくる、と言って色々な人に見られながら人のいないトイレの個室に入った。



「チッ。本当最低だわあいつら」



いつか絶対やり返そう。


そう心に決めて、全身水をかぶる。


あぁ、寒っ……


汚れを落ちたことを確認して、火の魔法と風の魔法を融合して出来た温風で乾かす。


5分くらいで乾き、後は後片付けをして完了。


魔法様様だね。


ちょうど昼休みの終わりのチャイムが鳴ってしまったので、慌てて裏庭に転移した。