―――翌朝。
ひどい二日酔い状態で
目が覚めた。
「あー…気持ち悪い。
昨日は散々だったな。
前秘書の話題のおかげで
完全に二日酔いだし」
『休みで良かった』と思いつ
頭痛薬を飲むと
またベッドに潜り込み
昨晩の出来事を思い出そうとした。
「ジルヴァラで飲んで…
確か…」
そしてふと
ある事実に辿り着く。
「ココに社長が…いた?
…いや、確かにいた」
社長に背負ってもらい
2人で抜け出し
マンションまで連れて来てもらい
部屋に入って―――
「待って?
ココで社長は何した?」
痛む頭をフル回転させるが
まったく思い出せない。
寝落ちしたんだとは思うが
…その後は?
「副社長じゃないんだから
危ない事はしないだろうけど…」
何かとんでもない事を
やらかしたんじゃないかと
不安が強くなり
現実から目を背けるように
掛布団を頭まで被った。
すると―――
テーブルに置いてあった携帯が
けたたましく鳴り響いた。
「うるさッ」
自分で設定しておきながら
今日という日は
着信音とバイブレーションのコラボが
地獄のサイレンのように聞こえる。
「出ますよ、出ます!」
モゾモゾと布団から腕を伸ばし
手繰り寄せると
着信元
“新藤社長”の名前で仰天した。


