恋をする、その先に…


「じゃぁ次でラストにするよ。
 あ、勝手に薄めないでねマスター」



水割りにしようとしていた
ギンの行動がバレていたらしい。


思わず作る手も止まってしまった。



「前の秘書が良かったからって…。
 悪かったね!
 役立たずで!!!」



結局
おかわりしたラスト1杯も
躊躇なく一気飲み。

グラスの中の液体は
一瞬で消えていった。



ギンも困り果て
どうしようか困惑していると…



「飲みすぎだ」



ヒメの後ろから
ナツメが現れた。



「あ、社長だ」



かなり酔っていて
焦点が合いづらいが
社長が来た事は理解出来た。



「…何飲ませたんだ?ギン」


「あ…いえ
 それは…」



あまりの泥酔に
ギンにも疑惑の目が向けられた。



「ヤケ酒だから
 マスターは関係ないよ」



酔っていても
ギンに迷惑は掛けたくなかった。



「とりあえず水飲め。
 そしたら帰るぞ」



ギンに出された水をガブ飲みすると
ようやく帰る事に承諾。



「終わったの?
 飲み会は」


「そろそろ終わるらしいけど
 お前は早く帰ったほうがいい。
 立てるか?」



そう言ったナツメは
ヒメの鞄を持ちながら
席を立つのを見守った。