恋をする、その先に…


「得意先にも好評で
 仕事がよく出来た方なんですよ~」


「社長もすごく大切にしていたんですから~」



止まらない前秘書の
褒め殺しの文句。


聞いていて
なんともツライ。



「すみません
 お手洗いに失礼します」



そう言って
逃げるように席を立ち
向かった先はカウンター。



「マスター!
 ウイスキーショットで!!」


「え!?」



かなり驚いた様子のギンに
止められるも無視。



「もう1杯!!」



結局
ギンの制止も無視し
数分ですでに5杯同じモノを飲み続け…



「…飲みすぎたな」



気持ち悪さを感じ始めた。
それ以上に目が回る。


ウイスキーのショットなんて
まったく飲まないのに
酒がそんなに弱くないヒメも
コレはキツイ。


でも
それ以上にキツイのは…



「アタシは
 秘書に向いてないのかぁ…」



彼女達の言葉が
胸に突き刺さる。


大きく溜め息を吐きながら
結局、注がれた酒を飲み干す。



「ヒメさん…
 もう止めたほうがいいですって…
 ペースも早いし
 度数も強すぎですって…」



ひどい飲み方をするヒメに対して
さすがにギンも心配になり
彼女から目を離せなくなっていた。