恋をする、その先に…


(社長も大変だな…。
 でもすごい人脈)



引っ張りだこのナツメは
会社から愛されている証拠。


本人はだいぶ参っているようだが。



「限界。疲れた。
 一服してくる」


「あ、うん。
 わかった」



普段の仕事以上に
精神的なダメージを受けているのが
見てすぐにわかった。

この一匹狼は
群れるのが苦手らしい。



シキはというと…



「ミンナこの後どうすんの?
 カラオケでも行っちゃう!?」


「「行っちゃ~う!!」」



まるでどこかのキャバクラように
あっという間に女性社員達を集め
盛り上がっている。



「兄弟でこんなにも違うモンかぁ」



改めて2人のキャラの正反対さを感じながら
ヒメはグラスにビールを注ごうとした。


すると…



「神崎さん注ぎますよ~」



近付いてきたのは
『秘書にふさわしくない』の
ヒメの陰口で楽しんでいた
女性社員達だった。



「あ…りがとうございます…」



『げ。最悪』と
正直な気持ちを隠しながら
複雑な思いで愛想笑いをするしかなかった。


出来れば早く解放されたいところだが
さすが女子。
そんなに甘くはない。