「仕事ですか?」
「いや、今日は普通に食事。
何か適当に作って」
「はい!」
ナツメが腰掛けたカウンター席の隣に
ヒメは時差があってから座り
声を掛けてみた。
「…で?話とは?」
「話?
特にないけど?」
「へ?
話があるから誘ったんじゃ…」
「用がなきゃ来ねぇのか?」
ナツメの頭の中が読めない。
「最近疲れてるみたいだし
今日は奢るから飲みな」
「え!?」
ナツメとは思えない発言に
ヒメは目を見開きを凝視したまま停止した。
「何?
そんなに驚く事?」
「いやだって
社長って
絶対奢ったりしなさそうだから…」
「俺はどう見えてんだよ」
次々と出てくるギン特性の料理を
箸でつまみながらナツメは苦笑した。
「まぁ…奢ってくれるなら
遠慮せずに飲むけど…」
「ほどほどにしろよな?
二日酔いで明日酒くさかったら
しばくぞ」
『社長のくせに口が悪くていいのかと』と
疑問を心に終い
酒のペースは進んでいく。
「マスター!次!」
「あ、はい!」
たかだか数十分の間に
もうすでに何杯おかわりしたか
わからない飲みっぷりのヒメに
ギンも仕事が大忙し。


