「ご一緒しても良い?」
「…どうぞ」
丸いテーブルの
コーヒーを飲みながら煙草を吸うシキの
あえて正面に座るセナ。
この状況に困惑しているシキは
セナと目が合わせられず
携帯へと逃げ道を作っていた。
しかし彼女によって
この空気を打破。
「シキと会うのも久しぶりね。
なんだかんだ言って
まだナツメと仕事しているのね」
クスクスと嬉しそうに笑うセナを他所に
シキの頭の中は
1秒でも早くココから出ていきたいと思うばかり。
しかしさすがに無視するワケにもいかず…
「…久しぶりですね。
まぁ…なんだかんだ言って
まだ仕事してます…」
完全に質問された事だけ答え
“それ以上は関わるな”オーラを出してみた。
けれどセナは
そんな事もおかまいなく。
「元気そうで安心した。
どう?シキは彼女は出来たの?
もしかしてもう結婚してたりして」
当たり障りない質問ならまだしも
プライベートまで踏み込んでくる勢いだ。
「…俺の事より。
急にどうしたんですか?」
さすがのシキもそれには答えず
携帯から目を離し
初めてセナの顔を見た。


