恋をする、その先に…


シキはブツブツ独り言を呟き
ヒメに場所を変えるよう指示。
給湯室へと移動した。



「俺から聞いたって
 内緒にしといてね」


「え、うん…」


「…とは言え。
 どこから説明したら
 いいものか…」



コーヒーを飲みながら
またもブツブツ言いながら
煙草を1本、口に加えた。



「ザックリ説明すると~。
 今日はナツメの
 元婚約者の命日で
 柊 セナは
 元婚約者の親友」


「・・・え。
 え!?」



前振りもなければ
一切の説明もなく
あまりに唐突に本題に入ったため
ヒメは頭がついていけず
二度、驚愕。



「もしかして
 この説明はダメだったかな?」


「ザックリすぎる。
単刀直入すぎてビックリするから」


「あ、やっぱり?」



どうやら本人も
この説明が悪かった事には
気付いていたらしい。



「んじゃぁ
 ちゃんと説明するね。
 まずは元婚約者の名前は
 “楓 キサキ”」