これがシキの持つ
女が寄りつく色気なのだろう。
「…ッ」
“モッテイカレル”
ヒメは不覚にも
心が揺れそうになった。
彼はまるでそう…
『媚薬』のよう。
「落ち…着いて、
副社長…」
「無理…
我慢、出来ない…」
シキは止まらず
唇を触れていた指は
ヒメの頬を
首を、伝っていく――
「熱があるからって
何してんの…。
…下がったら
絶対、殴ってやる…」
ほぼヤケになったヒメは
この甘ったるい空気を打破するため
グラスの水を口に含み
そのままシキの口へと、移した――
体温で熱い口の中に
冷たい水が少しずつ浸透していき
ゴク…とシキの喉に入っていくのを感じる。
“こんなので舌でも絡めたら
止まらなくなる“
それだけはハッキリしており
ヒメはすぐに顔を放した。
すると
意外にもすぐに解放され
シキはそのまま
スーッと眠ってしまった――
「今日だけだからね…」
終始ずっとドキドキしているのを感じ
自分を落ち着かせるため
リビングに移り席に着くと
携帯を取り出しナツメに報告メールを送る。
さすがに
今一緒にいる事は伝えられなかったが…。
「はぁ…」
送信し終えると
眠るシキを見つめ
ヒメは小さく溜め息を零した―――
女が寄りつく色気なのだろう。
「…ッ」
“モッテイカレル”
ヒメは不覚にも
心が揺れそうになった。
彼はまるでそう…
『媚薬』のよう。
「落ち…着いて、
副社長…」
「無理…
我慢、出来ない…」
シキは止まらず
唇を触れていた指は
ヒメの頬を
首を、伝っていく――
「熱があるからって
何してんの…。
…下がったら
絶対、殴ってやる…」
ほぼヤケになったヒメは
この甘ったるい空気を打破するため
グラスの水を口に含み
そのままシキの口へと、移した――
体温で熱い口の中に
冷たい水が少しずつ浸透していき
ゴク…とシキの喉に入っていくのを感じる。
“こんなので舌でも絡めたら
止まらなくなる“
それだけはハッキリしており
ヒメはすぐに顔を放した。
すると
意外にもすぐに解放され
シキはそのまま
スーッと眠ってしまった――
「今日だけだからね…」
終始ずっとドキドキしているのを感じ
自分を落ち着かせるため
リビングに移り席に着くと
携帯を取り出しナツメに報告メールを送る。
さすがに
今一緒にいる事は伝えられなかったが…。
「はぁ…」
送信し終えると
眠るシキを見つめ
ヒメは小さく溜め息を零した―――


