恋をする、その先に…


「彼女がキミ達に何かしたの?
 まぁ…嫉妬、なんだろうけど。
 寄り集まってストレス発散に
彼女をターゲットにするのは
どうかと思うよ。
学生じゃないんだから
 常識を考えて、モラルや秩序は守りな?
 キミ達のためにもね」



決して怒鳴るワケではないが
静かに伝えるシキは
スバルにキレた時とは
また違った意味で
恐ろしさを見せていた。

もちろんそんな事を言われ
女性達は誰1人
何も言葉には出来ずにいる。



「ヒメちゃんの性格も仕事ぶりも
 何も知らずに文句言うのは…
 俺が許さないよ」



シキは言葉の最後
女性社員達に
ニコッと笑顔を向けた。

その瞬間
彼女達は一瞬に凍り付いた。

あまりにも
冷酷な笑顔だったから―――



女性社員達は
大好きなシキに言われ
とてもショックを受けていた。


しかし。
それ以上にショックを受けていたのは
誰でもなく、シキ自身。


“ウチの職員で誰1人
 無意味で無駄な人材はいない“
と、ナツメが言っていた言葉。



「アイツは社員を守ってんのに…
 その社員が1番近くにいるコを叩くのは
 裏切りだよなぁ…」



現実を思い知り
考えさせられていた―――