恋をする、その先に…


「副社長~
 書類出来たので
 持ってきましたぁ」



まるでどこかの
キャバクラの如く
どこから出てるかもわからない
甘ったるい声を発しながら
わかりやすく媚びる女性達。

さすが若い女子。
コレで給料上がるのか?と
ある意味で感心してしまう。



「ねぇ副社長~
 今度はいつ飲みに行きます~?」


「私達、女性社員一同
 副社長との食事
 楽しみにしているんですよ~」



こんな時に
まさかの食事の誘いをするとは。
しかも女から。



(最近の若いコは
 肉食系だなぁ)



そして非常に
今この場にいるのが居づらい。



「飲みに行きたいんだけどね~
 ちょっと社長の不在で
 忙しいんだよ。
 ごめんね~。
 終わったらまた一緒に行こうね」



“神対応”ならぬ
“チャラ対応”
さすが女好き副社長。

爽やかな笑顔まで振り撒き
女性社員達の気絶しそうな
ウットリ顔に溜め息が零れた。


そんなヒメを
ジッと睨みつける彼女達。
何か言いたそうなのが
ヒシヒシと伝わる。
無言の圧力にゾッとしてしまう。



「じゃぁ俺も仕事が残ってるから
 そろそろキミ達も戻ろっか」


「「は~い!!」」



シキの言葉に
最後まで可愛いまま
副社長室をあとにしていった。