しかし始まってみると
“2人きりの甘いロマンス”
…なんていうのは程遠く
それはあまりに過酷な現実だった。
「副社長!
この案件なんですが――」
「副社長ッ
こちらの資料に目を通してください!」
「副社長!
会議の時間です!」
「副社長ッ
次の打ち合わせの予定なんですがッ」
次から次へと
舞い込む仕事の量に追われ
目まぐるしく時間が流れる。
「つっかれたぁぁぁぁ」
副社長室(初登場だが実は存在してました)の
ソファに横になり
目を閉じるシキは
疲労が蓄積している様子。
「大丈夫?
コーヒー置いておくね」
「ありがとうー。
ヒメちゃん見ると癒される~」
冗談が言えるだけ
まだ元気は残っているらしい。
「ナツメの仕事の大変さが
身に染みて痛感する。
俺は絶対、社長にはなりたくない」
『マジで解放してほしい』と
ブツブツと呟きながら
ゆっくり起き上がりコーヒーを飲んだ。
なんだかんだ言いながらも
しっかり業務を遂行し
1つ1つきちんとやり遂げてるところは
逞しくもあり尊敬する。
普段の軽ノリがないシキの
ギャップなんだろう。


