恋をする、その先に…


ようやく試着室から
決定的な衣装が決まった。



ブルーのシンプルな膝丈ワンピース。
控えめな小さなダイヤのあるネックレスと
お揃いのスタッドピアス。
足元は歩きづらくないように
あまり底が高くない
ネイビー色のヒールを履き
髪はナツメ達が御用達の美容院にて
アップヘアで準備は満タンだ。



「へぇ…
 いいんじゃない?」



と、冷静なナツメ。
さすが社長。
多くの女性を見ているからか
それともヒメにそれほど興味がないのか
反応は特に普通だ。


それに比べて
シキはと言うと・・・



「すっげ似合う!
 シンプルでもブルー系の色でも
 悪くないねぇ。
 やっぱ俺が好きになっただけあるね。
めっちゃ美人だよ」



マシンガンに吐くセリフは
“必殺、褒め殺しの刑”。


そこまで言われてしまうと
それでなくても慣れない恰好なのに
更に恥ずかしくなってしまう。



「ったくお前は。
いちいち口説くなよ。
本人も困ってんだろ」



隣で完全に呆れ顔のナツメとの
温度差は最後まで平行線だったが
身支度も済ませ
無事にパーティーには間に合った。