DeTeCtIvE KASHIMA ~華島・望月合同合宿連続殺人事件~

「翔耀も行けば?」

「こんな気味悪いところに女子一人に出来るわけないだろ。ほら、行くぞ」

「………行かない」

「何で?」

そんなに疲れてるのか?

「あんなヤツと2度と顔合わせたくない」

「そんなこと言ってもさ……」

どうしようもないし……。

「だからもう放っといて」

「夢希が来なかったら俺ら勝てない─」

「勝つためだけにこのゲームしてるわけじゃない」

勝つため以外に何の理由でこのゲームしてるんだよ。

そう思ったけど、口に出さずに夢希の腕を掴む。

「いいから行くぞ」

歩き出しても、夢希は踏ん張ってこっちに来ない。

「行かないって言ってるでしょ。あいつの勝ちたいって願望に付き合うのは癪に障るの」

「その考えの方が花織より自己チューだろ」

夢希は自己チューな人間が嫌いとか言ってるけど、自分だって自己チューじゃん。

「花織に自己チューって言う資格ないだろ。お互い様だろ??」

「……ホントにあの女嫌いなんだもん」

嫌いなのはわかるけど……。

「小学生じゃないんだから。自分の感情も押さえれるだろ」

「いつも押さえてるけど押さえれなくなったからこうなったんだよ!」

夢希が先に進みたくないのは、花織に協力するのが癪だから。

それはわかったけど、夢希が進んでくれないとどうにもならない。

「わかったからさ。ここにいても家にも帰れないんだから進もう?」

「進みたいんなら翔耀だけ進めば良いじゃん」

「それじゃ意味がないからさ。頼むから進んで?」