さらに15分経ったころ。
「扉がある」
先頭の凌平が止まった。
扉の前だけは通路が開けていて広い。
「開ける?」
「なんの仕掛けもなさそうだし」
─ギィィ
重い鉄製の扉を開く。
「うわ……くさっ」
地下室は薬品の匂いや鉄の匂いがする。
部屋の中央にテーブルが置いてあり、その上に場違いなほど美しいガラスの腕時計が置いてある。
「あの腕時計が指定されたものね。ただし……」
「楽々取れるってわけでもなさそうだ」
花織と凌平が言った。
「え?」
星奈が聞き返す。
「ほら。ここ見てみなよ」
花織が指差した壁には、看板がかかってある。
「〝タイルの法則を破った者は死を見ることになる〟……」
タイルの法則?
タイルの法則って何だ?
地下室の床はタイル張りになってるけど……。
「って…海!何してんだよ!?」



