あのまま聡良君に手を引かれて流れのままついて行ったんだけど...

ウキー!!

パオーン

ウホウホウホ

「なんで動物園」

「奈緒ちゃん表情豊かだから動物が好きかなって思ったんだけど違った?」

え、なに表情豊かで動物園なの...?この動物達みたいに騒がしいって言いたいの?それとも天然なの、ねぇなんなの!?読めないっ!聡良君が何を思ってるか読めないよおお

「俺...奈緒ちゃんが喜ぶと思って動物園連れてきたんだけど...もし気分害したらごめんね」

そんなショボンとした顔しないでよ!!心が痛いっ!痛すぎるっっ!!!

「ううん、嬉しいよ!私動物大好きだからさ!」

動物大好きなのは大嘘ね、犬猫すら触れないヘタレですから私


動物怖いです


「そっか!良かった!!じゃあ行こうか! お金は全部俺が出すから安心して」

「え!?それは悪いよ!!自分のはちゃんと出すから!」

私が奢りに反対すると聡良君が突然手を私の?へ動かし優しく触れて微笑んで

「そこ奈緒ちゃんの良い所だよね。でも、婚約者である俺にここは出させて男としてかっこいい所みせたいって思うからさ」

「う、うん...そこまで言うならお願いします...」

「んじゃ、ここで待ってて入場チケット買いに行くから」

聡良君はチケット売り場へ向かった

「....」

なにさっきの少女漫画でいうイケメンがやるやつ!!あ、いや彼はイケメンか

あれは普通の女子だったら惚れるな、うん

私は少女漫画の読みすぎて耐性が出来たのか致命傷まではいかなかった!流石にドキッとはしたけどね!!

それにしてもあれが婚約者か...この調子だと心臓が足りなそうで心配だ

帰ったら少女漫画いっぱい読んでもっと耐性強化しよう