先生が好き。



驚いてるあたしをよそに、先生の手はするりと下りてきて、あたしの頬をなぞる。



っ…



細く骨ばったその手は、男性特有のゴツゴツさは感じられず、女性みたいにスベスベしてる。




そんな事思ってると、ふわっと先生が距離を縮めてきて





「キス、していい?」





少し伏し目がちに甘い言葉をこぼす。



「…は、い」


気付けば頷いていた。







少しずつ縮まる距離。


ゆっくりと閉じる瞳。


そして、重なる唇。




オレンジ色に染まる教室で2人、とろけるような甘い時を過ごしたのだった。


あの、生チョコのように___



ーENDー