だってさ、まさか先生と両思いだったなんて、思ってもみなかったし。
今まで見た事ない先生の顔、見る事できたし。
嬉しすぎて、ニヤニヤが止まらない。
そんなあたしに対して先生は、少しむっとした顔であたしを見る。
じっと見つめられ、思わずドキッとする。
顔が火照っていくのが分かる。
形勢逆転、といったようにニヤリと不敵に笑う先生。
机から腰を上げると、あたしの机に手をついて、ぐっと前のめりになって距離を詰めてきた。
っ……
ち、近い…
目の前には先生の顔。
息がかかる距離。
「せ、せんせ…?」
自分の身を後ろへ引いても、先生もそれを追って近付いてくる。
椅子に座ってるあたしに対して立ってる先生。
断然、先生の方が優勢だ。
困った…
逃げ場がない。


