「誰からも受け取らなかったのに、お前からのチョコは欲しいんだよ。この意味、分かるか?」 それって、もしかして…… 理解したあたしの視界は歪んでいく。 自惚れてもいいのかな… 「俺、山中の事が好きなんだ。生徒としてじゃなく、1人の女として」 そう言う先生の瞳は切なげだった。 先生があたしの事好きだなんて、信じられない。 嬉しい、どうしようもないくらい。 でも先生は、あたしが困ると思ってるんだ… だからそんな悲しげな顔…