さっき走りを緩めて二位との差が縮まったせいで危うく抜かれそうになった。
正しいフォームで走る敵のスピードとラグビーフォームで走る僕。僕は敵を結構侮っていたらしい。
僕の後方に2人の気配がした。
50メートルを通過したあたり!ラストスパートをかけた。同じく後方の二人もラストスパートをかけたらしく、ぴったりとついてくる。二人を引き離すことができず、3人がほぼ横一列に並んだような気がした。
「嘘?抜かれる?」
横に並んだのはどうやら純哉君と健太君だ。健太君はもう限界だろう。そんな顔で走っていた。だけど純哉君は・・・。
純哉君がほんの少し僕たちより前へ出た。
『ぬ、抜かれた!将太君走れ!ボク絶対勝ちたい!』
かつお君が勝ちたいと願っている。
「うん!勝とうね!」と力強い返事で答えてあげる。
ところが、限界だろうと予測していた健太君が必死で走って、まだ僕の横にピッタリついてきている。そして純哉君が完全に僕たちの前へ出た。
そこで!
「う、うおぉぉぉ!!!!」
75メートルあたりの地点を過ぎた頃、僕は再びラストスパートをかけた。これがお父さん譲りの僕の必殺“2段ラストスパート!だ。
本当なら二度もラストスパートをかけられるほどスタミナに余裕があったわけではなかった。でも条件はみんな同じ。
僕の前を走っていた純哉君を抜くのもあっという間だった。それどころか気づいたら2位3位の二人からどんどん差を開いて、そして圧勝していた。
「将太、やったぜ!圧勝圧勝!!」
学君がコリンちゃんを頭に乗せて走りよる。
4班のみんなも大喜び。
「なんか・・・、今まで・・・、こ・・・んな、疲れる、う、運動会、初めて。・・・マジ、重かったーーー。ハァハァ・・・。」
それが僕の正直な感想だった。
「他のみんなも走り終わって膝がガクガクしてるよ。もう明日は筋肉痛だよ。絶対。」
『将太君、かつお君、一等賞だなんて凄いわ!』
『コリンちゃーん。コリンちゃんが応援してくれる声が届いて、頑張ったんだよ。』
『一等賞、おめでとう!』
『有難~う!』
正しいフォームで走る敵のスピードとラグビーフォームで走る僕。僕は敵を結構侮っていたらしい。
僕の後方に2人の気配がした。
50メートルを通過したあたり!ラストスパートをかけた。同じく後方の二人もラストスパートをかけたらしく、ぴったりとついてくる。二人を引き離すことができず、3人がほぼ横一列に並んだような気がした。
「嘘?抜かれる?」
横に並んだのはどうやら純哉君と健太君だ。健太君はもう限界だろう。そんな顔で走っていた。だけど純哉君は・・・。
純哉君がほんの少し僕たちより前へ出た。
『ぬ、抜かれた!将太君走れ!ボク絶対勝ちたい!』
かつお君が勝ちたいと願っている。
「うん!勝とうね!」と力強い返事で答えてあげる。
ところが、限界だろうと予測していた健太君が必死で走って、まだ僕の横にピッタリついてきている。そして純哉君が完全に僕たちの前へ出た。
そこで!
「う、うおぉぉぉ!!!!」
75メートルあたりの地点を過ぎた頃、僕は再びラストスパートをかけた。これがお父さん譲りの僕の必殺“2段ラストスパート!だ。
本当なら二度もラストスパートをかけられるほどスタミナに余裕があったわけではなかった。でも条件はみんな同じ。
僕の前を走っていた純哉君を抜くのもあっという間だった。それどころか気づいたら2位3位の二人からどんどん差を開いて、そして圧勝していた。
「将太、やったぜ!圧勝圧勝!!」
学君がコリンちゃんを頭に乗せて走りよる。
4班のみんなも大喜び。
「なんか・・・、今まで・・・、こ・・・んな、疲れる、う、運動会、初めて。・・・マジ、重かったーーー。ハァハァ・・・。」
それが僕の正直な感想だった。
「他のみんなも走り終わって膝がガクガクしてるよ。もう明日は筋肉痛だよ。絶対。」
『将太君、かつお君、一等賞だなんて凄いわ!』
『コリンちゃーん。コリンちゃんが応援してくれる声が届いて、頑張ったんだよ。』
『一等賞、おめでとう!』
『有難~う!』

