最後に一番日持ちするのがりんご。この順番で食べてってね。』
『分かったわ。かつおくん、ありがとう。』
コリンちゃんはすっかり、この果物の送り主はかつお君だと思い込んでいるんですね。おかげで、かつお君を見る目がこの間よりラブ入ってるような気がします。そして下僕の僕は部外者のような気がします。
『じゃ、僕たちはこれから用事があるから、またね。食べすぎには注意してね。バイバイ。』
『さようなら。』
「コリンちゃん、またね。」
『ボクらは皆、生きていない!生きてないけど笑うんだー♪』
「何だよその歌―?今日は、やけにぶっ飛んでない?」
『って、ゆーか、コリンちゃん可愛かったねー。果物持ってきてあげて良かったね!』
「そりゃぁ、途中でイノシシに会ったり、恐ろしい熊に出会ったりして、恐かったけど勇気を出して戦って勝ち抜いて来て差し出した献上物でしょうから?喜んで頂いて幸いですこと―。」
『あ、ボクが嘘ついたこと怒ってるの?ごめん。』
「怒ってなんかないよ。でもちょっと、かつお君ってキャラこんなだったか?ってビックリ。」
『だってさ、将太君、昨日、自分のことでもないのに布団の中で泣いてたろ?それってボクのせいでしょ?そんな心配して泣かれても困るじゃん。だから、ちょっと無理してはしゃいじゃったんだ。でも、ボク昨日言ったよね。お互い友達で素敵な思い出ができれば、ボクはそれだけで嬉しいんだって、こういうことなんだ。友達でもいい。この一瞬一瞬が輝いた思い出になれればさ。』
「うん。そうだよね。」
確かにそうかもしれない。イノシシや恐ろしい熊に出会ったことが嘘だろうが、こんな嘘なら相手を思うあまりついた嘘で、欺くための嘘でないから、神様は怒ったりしないよね。
「また来ようね。」
『うん。次も貢物の提供とお供宜しく。』
「あはは、コリンちゃん、やっぱり貢物に弱いよね?気づいてた?」
『ま、ね。最初に会った日になんとなく。』
「なんだ、だからこの間の時は贈り物探しに行くって、海に戻ったんだー。」
『へへ♪』
「で、今日はどこ行く?」
『ボクんち、連れてって?』
「かつお君ち?」
『うん・・・。お父さんは仕事で、勇気は学校だろうケド、お母さん一人でどうしてるかな・・・って。』
『分かったわ。かつおくん、ありがとう。』
コリンちゃんはすっかり、この果物の送り主はかつお君だと思い込んでいるんですね。おかげで、かつお君を見る目がこの間よりラブ入ってるような気がします。そして下僕の僕は部外者のような気がします。
『じゃ、僕たちはこれから用事があるから、またね。食べすぎには注意してね。バイバイ。』
『さようなら。』
「コリンちゃん、またね。」
『ボクらは皆、生きていない!生きてないけど笑うんだー♪』
「何だよその歌―?今日は、やけにぶっ飛んでない?」
『って、ゆーか、コリンちゃん可愛かったねー。果物持ってきてあげて良かったね!』
「そりゃぁ、途中でイノシシに会ったり、恐ろしい熊に出会ったりして、恐かったけど勇気を出して戦って勝ち抜いて来て差し出した献上物でしょうから?喜んで頂いて幸いですこと―。」
『あ、ボクが嘘ついたこと怒ってるの?ごめん。』
「怒ってなんかないよ。でもちょっと、かつお君ってキャラこんなだったか?ってビックリ。」
『だってさ、将太君、昨日、自分のことでもないのに布団の中で泣いてたろ?それってボクのせいでしょ?そんな心配して泣かれても困るじゃん。だから、ちょっと無理してはしゃいじゃったんだ。でも、ボク昨日言ったよね。お互い友達で素敵な思い出ができれば、ボクはそれだけで嬉しいんだって、こういうことなんだ。友達でもいい。この一瞬一瞬が輝いた思い出になれればさ。』
「うん。そうだよね。」
確かにそうかもしれない。イノシシや恐ろしい熊に出会ったことが嘘だろうが、こんな嘘なら相手を思うあまりついた嘘で、欺くための嘘でないから、神様は怒ったりしないよね。
「また来ようね。」
『うん。次も貢物の提供とお供宜しく。』
「あはは、コリンちゃん、やっぱり貢物に弱いよね?気づいてた?」
『ま、ね。最初に会った日になんとなく。』
「なんだ、だからこの間の時は贈り物探しに行くって、海に戻ったんだー。」
『へへ♪』
「で、今日はどこ行く?」
『ボクんち、連れてって?』
「かつお君ち?」
『うん・・・。お父さんは仕事で、勇気は学校だろうケド、お母さん一人でどうしてるかな・・・って。』

