「小さい頃・・・、まさお君がどんな病気で入院してるかとか、よく分かってなかったし、当然その後・・・同じ学校に入学したはずで・・・、いつか再会して仲良くなれる・・・って思ってたけど、やっと同じクラスになれたと思ったら・・・し、しんじゃうしぃ。一学期のあの一週間過ごしてた時・・・、班も違って、話しかける勇気持てなくて、遠慮しちゃてたけど、も・・・と、もっと沢山お話すれば、良かったぁぁ・・・。ま、まさ・・・お・・・ん。まさおくぅん。」
「み、海那美ちゃん。」

海那美ちゃんが、机にうつぶせになって泣き出した。

それを見て、僕は、ちょっと感動していた。かつお君のこと、好きでいてくれてた子がいたって知ってビックリしたけど、それ以上に感動して、そして嬉しくて悲しくて、思わず貰い泣き。ううん、自発的にムネがキューッと苦しくなって、気づいたら涙が溢れていたんだ。

「海那美ー、私もその気持ち分かるぅ。わたしも、まさお君好きだったぁー。」

思いもよらぬ理絵ちゃんの告白だった。

「えぇーーー!!」

ガタン!!

と、再び5人声を揃えて総立ち。

海那美ちゃんはうつぶせていた顔を上げ、海那美ちゃんに注目してたみんなが、今度は理絵ちゃんに注目した。