「朋華ちゃん、平行四辺形の面積を出すには、まずはほら、こうして対角線を引いてみると、同じ三角形が二つあるって事が分かるでしょ?ってことはー、さっきやった三角形の面積の出し方を思い出して?三角形の面積が完璧に出せるようにならなければ、平行四辺形の面積は出せないわけで・・・。平行四辺形だけじゃなく、どんな形の四角形でも全部そう。三角形の面積は基本!だから、さっきみんなでやった問題がここに応用されるわけよ。」

「うん。三角形の面積は、こうして垂直に線をひいて、二つの直角三角形に分けて、その二つの直角三角形の面積を足して・・・。」
「それで、出てきた数字をまた二倍にすればいいってこと?」
「そうだよ、大介君、順子ちゃん。」

『はい?どうしてそんな面倒な計算の仕方するの?嘘を教えちゃいけないよ将太くん。つーか、嘘ではないけど効率悪すぎ。授業中先生の話聞いてないな?』
「え?違ったっけ?ごめん」
『平行四辺形は底辺×高さだよ。』
「・・・・・・。」
「わーできた!!超簡単じゃん。これでいいの?」
『ピンポーン!当たってるよ。ね、簡単でしょ?』
「うーん、簡単って言うかぁ、分かるのは今だけで明日になったら忘れてるだろうなぁ。」
『じゃぁ、大介君にも、みんなにも、ボク流秘密の記憶術を教えてあげよう。』
「何?まさお流の秘密の記憶術?」

かつお君には、勉強を覚える時の秘密の記憶術と言うのがあるらしい。かつお君は難しい勉強を覚える時はよくそうやって覚えていたんだって。

国語も理科も社会も、色んなところで応用の聞くその方法とは?