私は震える手で,1人の男の子を指差す 無邪気な笑顔を見せている私の反対側に,カメラも見ないでぶっきらぼうに立っている彼がいた 同じ習い事をしていたんだ…… 「やっぱりな………」 ソウさんがつぶやく 瑳蝶さんは少しに泣きそうになっている 「この人誰なの~? 今度はこの人探さなくちゃだね!」 チコは笑顔で私達に言う すごく場違いな,明るい声で