「早く入ろっ!」


チコに手を引かれて中に入る


「やっぱ人ほとんといないね~!

 貸し切りみたい!」



中の様子を見てはしゃいでるチコ


私がなにも答えなかったのが不思議だったのか,振り返って私を見る



「え……?」


私を見て目を見開いた


数回まばたきをしてからこう私に告げる



「どうして……泣いているの?」