「別に俺が寝てるからって

 変に気を遣わなくていいから

 教科書くらい貸すし」


吹雪くんが腕から目だけを出したまま言う



……思っていたより,優しい人なのかも





「ありがとう!」




私は満面の笑みでそう答えた