すでに寝てしまった吹雪くんに教科書は返せないから,ありがたく使わせてもらうことにした


前チコに聞いたときも思ったけれど,吹雪くんって不思議な人




無事(？)に授業が終わり,休み時間になる


「吹雪くん

　教科書ありがとう」


そう声をかけると,腕で隠れている顔を少し上げてくれ,目が合う



「どうして教科書がないってわかったの？」