「鈴音…

 覚えててくれたんだな」


「ずっと……ずっと覚えてたよ

 大きくなってて気づかなかったの」



「そっか………

 俺も,夢で鈴音に会えるのが楽しみだった

 そろばん教室では

 話しかけられなかったけど……」



「鈴音,これからは夢の中だけじゃなくて

 実際にいろいろなところに行かないか?」



吹雪くんがふんわりと微笑んでくれる




「もちろん……!」