「探す必要はないわ…」


「どういうこと?瑳蝶さん」




「そいつは,小学4年生までは僕の教え子だ」


「そして……今は私の義理の弟」




「えっ?」




「鈴音,チコ………

 わたしの旧姓は………





 柊…

 柊 瑳蝶だったの」



瞳を潤ませて,震えた声で言う



ソウさんは床を見つめている





柊って,吹雪くんと同じ名字……