「奈津」



「…」


「ちょっと?」



「…」


「ねえってばっ」





昨日のはまたも夢なんじゃないかと思うほどの無視、お昼休みダッシュでパンを口に詰め込んで奈津のいる屋上まで走ってきたのに


今日の奈津はどこか変、午前中の休み時間全部会いに行ったのに全部無視


機嫌が悪いようでもなさそうだし、昨日の一件で前より期待してた自分をぶん殴ってやりたいところ。




「やはり昨日は夢だったのかな?」




そんな私の呟きを無視して立ち上がった奈津は屋上から出ていこうとしている。




いつもならギリギリまでいるし、なんならお昼は寝ちゃうこと多いからサボることも多々あるのに。