「母さんは単純だし、莉子は嘘くさい演技でよくあそこまで気に入られたな。」


確かに…奈津のお母さんはかなり単純な人だろう。



「嘘くさいってそんな下手だったかなあ?」

かなりの名演技だったと思うけどなあ…



「素のお前を見た奴は全員下手だと思うだろうよ。」



そんな差あったかな?


「高嶺の花のお前だったって言えば分かりやすいか?俺といる時はお前、柊木莉子だから。」




「キュン死しそうなんだけど…」

奈津よ、私は今ので15年は寿命が縮んだよ。



「意味わかんねぇ、なんだよキュンシ?って…」



「キュン死は胸がキュッとなることそして死ぬんだ。された方は寿命が縮み、した方は犯罪も同然」


奈津にドヤ顔をキメてウィンクをしてあげた。



これで、奈津も私にイチコロね!