「あ、そうだ!莉子ちゃん、夕飯ご一緒にどうかしたら?」



恐らく何としてでもカップルにしたいという気持ちが強い奈津のお母さん

「いきなり来て、ご迷惑じゃありませんか?」



「フフッ、未来のお嫁さん候補でしょ?いいじゃない。今日と言わず毎日でも。」


もう、誰も奈津のお母さんを止められない。


余程、私を気に入ってくださったのか、それか大事な息子に彼女候補がいて嬉しいかだ。




「今日の夕飯ちょっと奮発して特上寿司とかにしちゃおっかなあ♪」

興奮が収まらない奈津のお母さんはそんな捨て台詞と共にスキップで部屋を去っていった。




なんて、お気楽なお母さんなんだ。





「私の母親とは正反対だ。」


そう苦笑いをこぼした。