「まじで、ついてくんのな」

ポケットに手を突っ込んで、きだる気に歩く奈津が隣をキープしている私に素っ気なく言う。



「これぐらい強引にいかないとね、奈津落とすには」


かなり意気込んでいる私に溜め息をしてはもや空気と化した私を連れて?奈津の家に向かう。




意外にね、奈津の家は初めてでこれでも段階踏んでるつもり。



私たちの関係はとにかく曖昧で

恋人じゃないし、かと言って友達でもなければ他人でもない。


ただ、私が追いかけるだけの関係


それ以下もそれ以上も例える言葉は絶対なくてほんとにすぐ壊れちゃうんじゃないかって恐らくすんごく脆い関係なんだ。



だけど、それをキープするのもこれからの未来を少しでも変えれるようにするのも多分私の気持ち次第だと思うから。



無駄だと思っててもここまで追いかけてきた。