姫、私は誓います。

彼女が亡くなったというだけでここまで落ち込んでいる仲間たちに話すべきなのだろうか。話しても耳に入ってくれるだろうか。否定されて終わりだろう。まだ話すべきではないのかもしれない。でも、惚れ薬で育て上げられた植物を人間にして関わる者を恋に落とした。そんな偽物の恋をしているという事を覚まさせればまた違うのかもしれない。けれど今は何も出来ないのだろう。彼女の火葬が終わり、そう思った。何を言っても今は無駄にしかならないのだと。

「姫ってさ、結局・・・何者だったんだろうな」

「天使のような人でしたね」

「女神じゃないの?」

「太陽みたいだった」

「姫は姫だろ・・・?何者でもねぇよ」

「・・・」