姫、私は誓います。

「そうなんじゃねーの?けっこう単純だし」

信頼なんて言葉、専属の兵士でもない私には勿体無い。それにここまで心を許されるのも少し心配だ。私だからまだ何も言えない。ただこの世の中、横を向けば悪い人。良い人なんて少数派だ。悪い人になついてしまったらと思うと、とても怖かった。

「・・・そういう所に惚れたんだよな、俺たち」

「叶わない恋はするものではありませんね。切なくて胸が張り裂けそうです」

「俺も」

「俺も・・・」

私たち三人は姫と出会い、一目で恋に落ちた。確かに見た目は美しいけれど、見た目で落ちた訳ではない。この世の者ではないほど綺麗な心を持っている所に落ちたんだ。