今、目の前で毒に蝕まれて永眠しているケイにもそうするべきなのだろうか。姫が僕の立場ならきっとそうするけど、あの時僕の命は50年になった。今、僕がケイに半分与えるなら僕は永眠。まだ生きていたい。もう少し一緒に生きていたい。
ケイは僕が言ったから自分の命を犠牲に姫の命が助かる確率を上げた。僕はそんな事出来ない。姫が助かっても僕が生きられないのなら意味がない。一緒に生きたくて自分の命を危険な目にさらすのに、どちらかがいなくなったら意味がない。
「泣きたいなら泣け。我慢するような事じゃない。仲間が一人、亡くなったんだ」
クラウドがそう言って僕を見てきた。二人ができる処置はもう終わったんだ。後はジンさんと隊長を待つだけ。それだけ。
「泣け」
抱き締めてくれたランバートの胸を借りて僕は泣いた。出した事のない大きな声を上げてただ泣いたんだ。
ケイは僕が言ったから自分の命を犠牲に姫の命が助かる確率を上げた。僕はそんな事出来ない。姫が助かっても僕が生きられないのなら意味がない。一緒に生きたくて自分の命を危険な目にさらすのに、どちらかがいなくなったら意味がない。
「泣きたいなら泣け。我慢するような事じゃない。仲間が一人、亡くなったんだ」
クラウドがそう言って僕を見てきた。二人ができる処置はもう終わったんだ。後はジンさんと隊長を待つだけ。それだけ。
「泣け」
抱き締めてくれたランバートの胸を借りて僕は泣いた。出した事のない大きな声を上げてただ泣いたんだ。



