姫、私は誓います。

僕は落ちていった姫を急いで追いかけ、海へ飛び込んだ。そして、冷えてしまう姫の体を抱き締めて温めたんだ。姫を抱いて泳げる体力は僕にはない。でも、僕が何とかしなくちゃ姫は死んでしまう。考えていると波が僕と姫を陸から離していった。

「くそっ」

「諦めんな!」

寒さで意識が遠退き始めた時、救世主のように隊長とジンさんがボートで助けに来てくれた。それまでは良かったんだ。姫をボートに上げ、僕も上がると血がついた。姫の足が一本しかなかった。

「ルーク!」

「ちゃんと掴まってろ!ロンマニー!」

僕が抱き締めている間に何があったんだ。海に落ちてすぐはまだ2本あった。陸から離されて隊長とジンさんに見つかるまでの数分間にやられた。きっとサメか人魚だ。