姫、私は誓います。

「認めてもらわなくて構わないんだけど」

「本っ当に可愛げない。愛想振り撒けないの?」

「振り撒いてどうするんだよ。そこまで子供じゃないし」

「いや、充分子供だし」

口喧嘩は日常だけど、ケイの戦い方は仲間の中で一番合わせやすかった。だから、何かあるとほとんど一緒に過ごしていた。でも、恋愛感情があるわけじゃない。ただ、兄弟のような感じでそばにいやすかったんだ。ただ、一番居やすくて合わせづらいのはレイア姫だった。

「ロンは良い子だよ?ね?」

きょとんとした表情でそういう姫はいつも僕を見つめては笑っていた。隊長やジンさんみたいに同情した目で見てくる人とかケイみたいに嫌みを言ってくる人ならいくらでもいた。