馬鹿にされているのだろうかと思っていたけれど、隊長やジンさんにそれは違うといつも怒られていた。

「ロン、お前は殺人ロボットじゃない。歴とした人間だ。もっと楽しめ」

「姫はな、ロン。お前に好きに生きてほしいんだ。兵士の務めを果たすとかそんなんじゃなくて、笑って生きていてほしいんだよ」

僕に笑っていてほしいだなんて思ってくれる人と接してこなかったせいか、そんな事を言ってくる隊長やジンさんとは馴染むのに時間がかかった。でも、何となくすぐに馴染めたのはケイだった。ケイは僕の知っている大人たちに少し似ているから言葉を選ばなくて済んだんだ。嫌みを言っても言い返してくるから。

「私、あんたを仲間だって認めてないから。敵として姫の命を狙ってた人を安易に仲間だって思えない。・・・でも、あんたの銃の腕は凄いと思う」