「歳相応の見た目ですよ、ラーク」

「お前らがおかしいだけじゃ」

「正論だな」

私たちの事を仲が良いのか悪いのかよく分からないとでも言いたそうな表情をして見ているルークの息子、レン。レイアさんを今でも引き摺る私たちにとってレンは息子同然の存在になっていました。
レイアさんとの良い思い出をさっさと忘れ、新しい恋をしてしまえば良かったのかもしれません。そんな事もあったのだと乗り越えられる事が出来たらまだまだ幸せな人生があったのかもしれません。でも、私たち3人は忘れる事なんて出来ませんでした。
ルークはウィルレイアさんを愛し、ラークはレイアさんと重ね合わせて二人を見守り。私は昔とは180度変わってしまったこの生活を夢の中にいるような気持ちで眺めている事しか出来なかった。忘れたくとも、忘れられない思い出がありすぎて何も受け止められなかった。