姫、私は誓います。

自分の姿が見えていない事をそこにいた兵士で確認した。顔色一つ変えずに欠伸をして城へ戻っていく兵士を眺めていると、命が無いと分かっているのにああなりたくないと思ってしまう。そして、1度深呼吸をして仲間との約束を果たせなくなる前に隊長の下へ向かった。私がこの体になったのは今まで守ってくれていた隊長を生かすためなのだから。
一応、ランに霊体になった事を知らせてから隊長の後を追う。ランの言った通り、レイアさんの分身は公のギロチン台へ向かって隊長は私が身を投げ合ったあの崖へ向かっていた。

「なぁ、一つ聞きたい。ここで先程、誰か亡くなったのか」

隊長は振り返らずに兵士へそう質問した。体が見えないとは分かっていても、なんとなくバレないように隠れてしまう私。隠れる必要も無いのにと自分でも思いながら隊長の言葉に耳を傾けていた。

「あぁ。盗人の女が一人な」