ロンマニーさんが力無く落ちていっていった。俺は慌てて彼女を抱き締めて周りを見えないようにした。俺と二人で過ごしていた時は霊体に囲まれる事しか無くて、誰かの死と向き合う事なんて無かったんだ。ただ今その時期が来てしまった。しかも自分を助けようとして亡くなった。きっと何年も引きずっていくだろう。

「大丈夫だ。大丈夫だからな」

ロンマニーさんと仲良くなってきた最中の死。同じくらいの歳の人と仲良くするのが初めてだった彼女にとって苦痛以外の何者でも無いだろう。泣き叫んでいても良いほどの事が目の前で起きているんだ。俺は彼女の心が壊れてしまわない事だけを考えていた。

「次は誰にしようかな~?」

レイアさんが楽しそうに突き落とす人を決めようとしている。3人は戦闘体制に入っているが、身軽になったレイアさんに勝てるとは思っていないらしい。