姫、私は誓います。

「ウィルはどう思うの?」

何も言う事が出来なかった僕は、ウィルの気持ちを聞こうとした。でも、突然地震が起きて今まで通ってきた道も、これから通ろうとしていた道も壁が崩れて塞がれてしまったんだ。

「おいおい・・・。参ったな・・・。まだレイアさんを見つけれてないのによ・・・」

「いや、そうでもないっぽいぞ」

困る隊長に大きな穴を見ながらランバートがそう言う。閉じ込められたのにそうじゃないわけない。ランバートが何を言っているのか分からないままウィルの手を握って穴を除いた。でも、何があるわけでもなく暗闇がただ続いているだけだった。落ちたら困ると思い、穴から離れようとした次の瞬間、ウィルの反対側の手を誰かが引いた。

「危ない!」