姫、私は誓います。

隊長を先頭にして僕たちは洞窟の中へ入っていった。でも、そこにあったのは迷路のような道ばかりで中々レイア姫の分身に会う事が出来なかった。

「長いな、この洞窟」

「辛抱だ。お前らしくないぞ」

長くて似たような道を僕たちは歩いていた。ただ似たような風景ばかりで気は滅入ってしまいそうだった。だから、隊長とジンさんがそう話しているのも分からない訳ではなかった。

「大丈夫か、ウィル」

「少し休まない?ロンマニー、辛そうだよ」

ウィルは僕の事を見るとランバートにそう提案した。僕がなれない靴を履いていて、靴擦れを起こしていた事を知っていたんだ。隊長たちはウィルの提案に賛成し、次の広間で休憩する事にしたんだ。