姫、私は誓います。

「大丈夫か、クラウドさん」

ランバートが珍しく心配してくれていると思うと相当辛そうに見えているんだなと落ち込んでしまう。でも、ランバートも変わっているのかもしれない。変わっていると言うよりは、元の性格に戻っただけなのかもしれない。レイア姫と過ごす前は彼女と住んでいたと聞いた事がある。そうだとしたら変わったと言うよりは元に戻ったという方が正しいだろう。

「えぇ、大丈夫です」

少し息が上がっている私を心配しているのでしょう。レイア姫の下にいた時は水に溺れたくらいじゃ息なんて上がらなかった。でも、レイア姫が亡くなってからはただ宛もなくふらふらと旅をしているばかり。特に戦う事もなかったから衰えたのだろう。私は一度深呼吸をして整えた。

「お手数お掛けしましたね、ラーク」

「気にするな」