***** ────生徒会室。 「遅いわっ二人ともっ」 清良先輩が両手を腰にあてて、 生徒会室に戻ってきた一平先輩と小坂くんを迎えた。 「悪い清良。屋上があんまり気持ちよくて二人で雑談してた」 「ミイラ取りがミイラになってるんだから」 清良先輩は小坂くんをにらみつける。 「すみませんね」 悪びれる様子もなく、小坂くんは清良先輩のお小言を軽くスルーして私の前に座った。 「おいカバ子、話どこまで進んでる?」 「まったく」 呆れた清良先輩の呟く声が背後から聞こえた。