喜怒哀楽が、全てのものが帰ってきたら・・・

<帝人side>

「服買ってきてくれてありがとな。」

「別にいいわよ。それじゃ。」

そういって友達は帰っていった。
とりあえず服を置いておくか。それに何か作ってやった方がいいよな・・・

そんなことを考えながら俺は風呂場の方に歩いていった 「あいつ、まだ入ってるのか?」
時計を見るともう20分位時間がたっていたから驚いた。
いや、服がないと出れないか・・・
とりあえず近くにあったかごに服を入れ風呂場の扉を叩いた。
「おい、服はかごの中にいれてるからな。後タオルも近くに置いておくからそれ使えよ。」

「わかりました。」
そんな声が扉の向こうから聞こえた。
「後お前熱出てるんだから出来るだけ早く風呂からでろよ!」・・・今度は返事が聞こえない。
まあとりあえず何か簡単に食べれそうなものでも作っておくか。



「・・・よし。出来た‼
あいつの好き嫌いも分からない、しとりあえずは塩のお粥だけでいいだろう。」
それにしても一体あいつはあそこで何をしてたんだ?
誰かを待っていたとかか?

ガチャ

「あの、ありがとうございました。」
風呂から上がったか。
「ああ、一応お粥作ったか・・・ら。」
一瞬俺の動きが止まった。
「・・・お前、その服。
新しい服置いていただろ。」
「はい、なので下着だけお借りしました。」