喜怒哀楽が、全てのものが帰ってきたら・・・

「・・・こいつ、全然起きないな。」

家についたのはいいが全然起きない。途中で起きるとも思ったが起きなかった。

熱がでてるのはわかっているけど雨に濡れて服がびしょびしょになっている。

流石に着替えさせるのは出来ないし・・・

「どうしよう。」
これは俺には無理な事だったのかも知れない。
「・・・ん」
あ?
「・・・あれ?」
良かった。目を覚ました。
「ここは?」

「ここは俺の住んでいるマンションだ。」
「・・・あの、」
「なんだ?」
「あっ、いえ。何でもありません。」
?なんなんだ。
「俺は竜崎帝人だ。お前あんな所で何してたんだ?雨の中で寝てたから、熱出てるし」
「あの、それは。」「それは?」
「いや別に何もしていなくて。座っていたら寝てしまっていたみたいです・・・すみません。」

すみませんって・・・「いや、べつに大丈夫だけど。」
別に謝らなくてもいいと思ったが・・・
って、それよりもさきに
「お前名前は?」
「私の名前ですか?」
「ああ、お前の名前は何て名前だ?」
「名前は・・・りのです。」
今少し間があったようにも感じたが
「りの、か・・・いい名前だな。」
「あっ」
「りの、お前熱が出てるから服着替えろ。風呂貸してやるからとりあえず俺のジャージ着てもいいからそれきとけ。下着は女友達に買ってきて貰うから。」
「わかりました。ありがとうございます。」

そういってあいつは風呂場に行った。
「とりあえず電話して買ってきて貰うか。」



<帝人side end>