しばらくミィに寄り添っているといつの間にか眠ってしまっていた。
久しぶりに感じたぬくもりに、安心感を得たことは確かだった。
夢の中であたしは和とデートをしていた。
何度も行ったファミレスや、学校内の風景を見ていた。
それが現実ならいいのにと思った所で、陽介君に名前を呼ばれて目を覚ましてしまったのだ。
あたしが起きると同時に、ミィが大きな欠伸をして身を伸ばした。
もしかしたらあたしより先に起きていて、あたしが起きるまで待っていてくれたのかもしれない。
そんな事を思ってミィを見る。
ミィは相変わらず無表情で机の上に寝そべっていた。
「なぁ、今度はこんなのはどうだ?」
陽介君がそう言いながら、ミィを無理やり床におろした。
ミィがいなくなった机の上は異様に広くて、あたしは身震いをした。
今までミィがいた場所に広げた図鑑を置く。
陽介君が広げているページはトンボが載っているページだった。
童謡に出て来る赤とんぼやオニヤンマ。
その中に混ざって一番大きな写真が載っているのはハグロトンボだった。
その名の通り羽が黒く、川の付近で見かける事が多い。
久しぶりに感じたぬくもりに、安心感を得たことは確かだった。
夢の中であたしは和とデートをしていた。
何度も行ったファミレスや、学校内の風景を見ていた。
それが現実ならいいのにと思った所で、陽介君に名前を呼ばれて目を覚ましてしまったのだ。
あたしが起きると同時に、ミィが大きな欠伸をして身を伸ばした。
もしかしたらあたしより先に起きていて、あたしが起きるまで待っていてくれたのかもしれない。
そんな事を思ってミィを見る。
ミィは相変わらず無表情で机の上に寝そべっていた。
「なぁ、今度はこんなのはどうだ?」
陽介君がそう言いながら、ミィを無理やり床におろした。
ミィがいなくなった机の上は異様に広くて、あたしは身震いをした。
今までミィがいた場所に広げた図鑑を置く。
陽介君が広げているページはトンボが載っているページだった。
童謡に出て来る赤とんぼやオニヤンマ。
その中に混ざって一番大きな写真が載っているのはハグロトンボだった。
その名の通り羽が黒く、川の付近で見かける事が多い。